プロジェクト管理ツールの基礎知識

プロジェクトマネージャーとしての心得 1

管理ツール

プロジェクト管理ツール導入のメリット、紹介をさせて頂きましたが、いくらプロジェクト管理ツールが良いからと言って、プロジェクト管理ツールの選定は、一筋縄にはいきません。

それは、管理ツールを導入するチームや組織がどんなプロジェクトを遂行するのか、どのように運用していきたいのかによって、ツールに対して求める機能や性能が異なるからです。

管理ツールが如何に優れていようとも、扱う人間が上手く使いこなさない限りは効果的なプロジェクトの遂行には繋がりません。
プロジェクト管理ツールの使用も含め、プロジェクト管理においてはやはりプロジェクトマネージャーの役割が重要になってきます。プロジェクトマネージャーの担う役割につきましては、「プロジェクト管理とは?」の中でも触れさせて頂きましたが、対象となるプロジェクトのリーダーとして、プロジェクトを成功に導くために計画性を持ちながら、文字通りマネジメントしていく任務を請け負います。プロジェクトにおいて最も責任を伴う重要な役割となります。

プロジェクトマネージャーには、「プロジェクトマネジメントに関する知識」はもとより、「対象のプロジェクト分野に関する専門知識」「一般的な人材マネジメントの知識や能力」「コミュニケーション能力やリーダシップ等のヒューマンスキル」などが求められることは前項にてご紹介しておりますが、今回はもっと根本的なプロジェクトマネージャーにおける心得、心構えについてご紹介します。

プロジェクトの失敗を怖がらない

プロジェクト管理不安初めてプロジェクト管理を行う場合や、プロジェクトマネージャーとしての経験があまりない場合、プロジェクトの成功を求めすぎるあまり、昼夜問わず、不安や心配、理想と現実、怖れや願望などでいっぱいになり、ストレスを抱えた生活になることもしばしば。更に、「失敗するなよ」「このチャンス絶対活かせよ」などのように、会社内、顧客による責任の重さや、プロジェクトマネージャー自体の持つ権力などのプレッシャーに押しつぶされてしまうことも多々あります。
ただ、プロジェクトマネージャーが担うプロジェクト管理という業務は、基本的には単純な管理などなく、人員・予算・時間・タスクや品質、リスクの管理といった内容が絡み合って遂行されており、その全ての管理を完全に網羅して把握することは不可能に近いものです。 例え経験のあるプロジェクトマネージャーであったとしても、完全に把握してプロジェクト管理することは不可能かもしれません。
確かに失敗は出来る限り避けなければならないですが、プロジェクトマネージャーとしてのスキルや経験を高め、向上心を持ってプロジェクト管理を行うのであれば、プロジェクトを遂行する上でのリスク管理だけではなく、自らのプロジェクトマネージャーとしての過程で起こりうる問題に対しても常に心の準備をし、肩の力を抜きながら、失敗をある種恐れず、チャレンジする精神を持つことが重要になります。

プロジェクトマネージャーには、それぞれのプロジェクト管理遂行において、大なり小なり決断しなければならない問題が常に出てきます。プロジェクト管理におけるこの決断(判断)基準として、「Why(何のためにこのプロジェクトを行っているのか)What(このプロジェクトで何がしたいのか)How(このプロジェクトをどう遂行するのか)」の関係性を持って決めるという考えがありますが、それでも最終的な決断(判断)はプロジェクトマネージャーに委ねられます。もちろんリスクも踏まえて決めなければなりません。この決断はプロジェクト自体の失敗に繋がるかもしれません。前述のストレスやプレッシャーもでてきますが、決断に時間をかけることは、プロジェクト管理上大きなコスト(時間的コスト)となります。プロジェクトマネージャーには、リスクを踏まえた上で、且つ失敗を恐れず(失敗してもいいとして、良い意味で肩の力を抜きながら)スピーディな決断を繰り返す勇気を持つことが重要なのです。 次項からは、もう少々具体的な事例とともにプロジェクトマネージャーにおける心得を更にご紹介します。