導入事例

工事進行基準とEVM

会計基準の変更により、2009年4月より受注ソフトウェア開発にも工事進行基準が適用されます。
工事進行基準は、今までの工事完成基準(開発が終了して検収を受けたときに一括して売上を計上)に代わるもので、開発の進捗率に応じて売上を計上するようになります。

工事進行基準が適用されると、

  • プロジェクト開始前に、収益総額、原価総額を、信頼性をもって見積もる
  • 決算日における進捗度を、信頼性をもって見積もる

ということが必要になり、今までよりも精度の高いプロジェクト管理が要求されます。

進捗度の把握について、一般的には原価比例法という方法が使用されています。
原価比例法は、プロジェクトの原価総額に対し、実際に消費した原価から進捗度を把握する方法です。この方法では、見積りと原価の管理が正確にできていれば、細かい進捗を管理する手間が省けるというメリットがあります。
しかし、ソフトウェア開発の進捗度を原価の消費度合いで測るというのは合理的ではありません。ソフトウェア開発は、人の生産性や、技術力に依存する部分が大きく、原価の消費度合いが成果物の量と必ずしも一致しないからです。このため、テンダでは、EVMを使用した出来高による進捗の把握を推奨します。
EVMはアーンド・バリュー・マネジメント(Earned Value Management)の略で、予算および予定の観点からプロジェクトの状況を定量的に評価するプロジェクト管理の技法です。EVMでは、計画価値、出来高、実コストの3つの値を算出してグラフ化した累積コストカーブというグラフを書き、それぞれの値の差や傾向を見てプロジェクトの状況を判断します。以下はEVMの累積コストカーブの例です。

計画価値

プロジェクトの作業と工数、期間をWBS(Work Breakdown Structure)を使用して計画し、計画した作業にかかるコストを当該期間に積み上げたもので、進捗判断の基準となります。
WBSはプロジェクトで発生する作業を詳細に分割し、詳細作業の工数と期間を見積もるため、比較的精度の高い見積りができ、工事進行基準向きであると言えます。

出来高

WBSで計画した各作業について、完成度に応じて計画上のコストを積み上げたものです。完成時総予算に対する現時点出来高の割合が、現時点での進捗度になります。
計画通りに作業が進んでいれば、出来高の値は計画価値と同じになります。ある時点での出来高から計画価値を引いたものをスケジュール差異と言い、この値がマイナス値であれば、スケジュールの遅延が発生していることになります。
出来高が計画価値を下回っていたとしても、上記の図のように計画価値と出来高が接近していく傾向にある場合、進捗の遅延は解消される傾向にあると言えます。逆に、出来高が計画価値を下回っているのに、計画価値から離れていく傾向にある場合、状況を改善するための対策が必要な状態です。

実コスト

出来高を得るために費やされたコストを積み上げたものです。原価比例法では、完成時総予算に対する現時点での実コストが進捗度になります。上記の図の例では、原価比例法で進捗度を測ると、既に進捗度が100%を超えていることになります。
出来高を得るためのコストが予定通りだった場合、実コストの値は出来高と同じになります。ある時点での出来高から実コストを引いたものをコスト差異と言い、この値がマイナス値であれば、コスト超過が発生していることになります。

Time Kreiでは、EVMに必要なWBSを作成する機能、累積コストカーブを出力する機能などを用意しています。

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